【実家と家族信託について(その1)】


 当法人のホームページにご訪問していただいてありがとうございます。私は北海道札幌市で司法書士をしている鈴木郁子と申します。私は主に民事信託・家族信託と、他の制度を比較しながら、民事信託というのがどのような制度なのかを解説していきたいと思います。

 

【空家対策と家族信託】

 お盆が過ぎて、すっかり秋の風が吹くようになってきましたね。お盆と言えば、里帰りしたり、久しぶりに親戚が集まったりされた方も多いのではないでしょうか。

 里帰りするときには、ありがたい実家ですが、ふと、この実家将来どうするのかな、と頭をよぎった方もいらっしゃると思います。自分や兄弟は、既にマイホームを持っている、あるいは、遠方に住んでいるなどで、戻ってくる可能性がない。。。つまり、親が住まなくなった後の実家が、空家になってしまうケースです。

 

【売却しようと思ったら親が認知症?!】

 実家が不要ならば、売却したり、賃貸すればいいと思われるかもしれません。でも、何も対策をしていないと、そのままでは売却等できないケースが数多くあります。もし、親が認知症になっていたら、成年後見人を選任しなければ売却することはできません。成年後見人を選任するには、家庭裁判所での手続きが必要ですから、手間暇と費用がかかります。これに対して、家族信託を利用していれば、慌てて煩雑な手続きをすることなく、すぐに売却等することも可能です。

 

【まとめ】

 家族信託は、まさに「転ばぬ先の杖」なのです。ただし、思わぬ落とし穴があることもありますので、必ず、信託に詳しい専門家にご相談の上、ご利用くださいね。


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鈴木郁子

鈴木郁子

司法書士。電機メーカーを出産のために退職し、専業主婦となる。 その後、宅地建物取引士、行政書士、司法書士の資格を取得し、 末の子供が小学校高学年になった2006年に、司法書士として社会復帰。  

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